「あたしゃ施設なんか入らん!」施設入居拒否のご利用者をうまくなだめる2つのコツ
こんにちは、福岡でソーシャルワーカーやってます、ラフです。
今日の福岡、寒いですね…最高気温7度。
利用者さんはもちろん、スタッフも風邪等引かないように気をつけないとです。
十分な休息と栄養、そして加湿!これにつきますね。あなたの施設では加湿ちゃんとできてますか?
さて、今回の記事では、特養、老健、有料ホーム、グループホームなどの入居系施設でスーパーあるあるな「入居拒否」とそのなだめ方のコツを2つ、紹介していきたいと思います。
【目次】
施設に対する拒否感は誰にでもある?
居ますよね〜、病院や居宅から紹介があったはいいものの「ご本人、施設拒否がなかなか強くて…」といった問い合わせ。
でもこの気持ち、わからなくもありません。特に、福祉や介護がまだ充実しておらず、高齢者は家族が見て当然的な時流に生きてきた人は尚更のことです。
中には、施設に入居すること自体が恥である、といった風に強く考えている方もいらっしゃいます。
さて、ボクは住宅型の有料老人ホームに勤めているわけですが、こういった施設拒否の強いご利用者を2名、うまく入居させるまでにこぎつけたことがあります。
その時に使ったコツを2つ、ご紹介しますね。
施設拒否の方をなだめるコツ1:「マンション」という単語を多用する
嘘みたいな話ですが事実です。包括も介入しているレベルで認知面、精神面で問題があった方でした。
居宅から紹介があり、ご本人宅へ訪問。笑顔が印象的なおばあちゃんだったのですが、名刺を渡すと態度が一変。
同席されて居たご家族に対して「あたしゃ施設なんか絶対入らんケェな!」とご立腹されて居ました。
名刺に書いていた「老人ホーム」という言葉に引っかかったようです。
そこで少し言い方を変えました。
「すいません、◯◯さん、それ実は昔の名刺で、今の名刺には『高齢者専用マンション』って書いてあるんですよ」
と咄嗟に切り出します。
はじめは少しキョトンとされていましたが、同席の家族、ケアマネもすぐに察してくれて、すかさず援護射撃。
「そうそう、ここは老人ホームやなくてマンションなんよ。やから、引っ越しすると思って。いやになったら戻ってきてもいいし、老人ホームみたいに閉じ込められることないけん!」
本当に言葉の綾みたいなものですが、
と言い換えるだけでもずいぶん反応変わることがあります。施設拒否の方でお困りのワーカーさんいらっしゃいましたら是非活用されてみてください。