とあるソーシャルワーカーの相談業務奮闘日誌

福岡の施設に勤めるソーシャルワーカーの業務日誌です。医療、介護、福祉他、福岡の施策などについてもまとめていきます。

ソーシャルワーカーの情報共有サイト立ち上げました!


初めまして、ソーシャルワーカーの井戸端会議管理人です。


ブログネームは特にありません。


この度、日々の相談支援業務の備忘録として、また、これからソーシャルワーカーを目指す方、現在ワーカーさんとして活躍されている方、ソーシャルワーキングに関わる方向けの情報サイトとして機能させるべく、日々ブログを更新していく予定です。

そもそもソーシャルワークってなに?



そもそもソーシャルワークという言葉を聞き慣れない人もいるはずです。


ソーシャルワークの定義に関しては、公益社団法人 日本医療社会福祉協会様にて以下のように定義されています。

ソーシャルワーク専門職は、人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指して、社会の変革を進め、人間関係における問題解決を図り、人びとのエンパワーメントと解放を促していく。 ソーシャルワークは、人間の行動と社会システムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する。


なんだか難しいですね…。ここで、定義の中にもあるエンパワメントについて簡単に説明したいと思います。


ソーシャルワークに関わる人であれば当然ご存知のこの言葉、エンパワメント。これは、支援者の一方通行的な支援だけでなく、支援される側の立場の方が自ら持つエネルギーや生命力を存分に発揮する環境を作ることを言います。


簡単に言うと、支援者が意図して支援を受ける側(以下クライアント)のパワーを引き出すことです。


もっと簡単に言うと「自分でできることを増やす」と言ったようなものでしょうか。支援することばかりがソーシャルワークではない、と言うことですね。


さて、話を戻します。


少し難しい定義がなされているソーシャルワークですが、基本的にはなにかしらの問題・課題を抱えているクライアントに対してカウンセリングを行い、最適な医療介護福祉的支援を提案することが主な業務となります。


例えば、独居で身寄りなく暮らしていた高齢者が緊急搬送され下半身不随に。退院後の生活状況を整えるため、関係各所とソーシャルワーカーが連携を取りながら退院支援を行なっていくことなども立派なソーシャルワークです。


どうしても対高齢者のイメージが強くなりがちなソーシャルワークですが、もちろん対象はそれだけに留まりません。


障がい者、母子家庭、生活困窮者、差別被害者、生活保護受給者、入院患者、施設入居者等、その範囲は広域です。


広域であるからこそ、ひとえにソーシャルワーカーといっても専門分野が異なるケースがほとんどであると言えるでしょう。


急性期の病院に勤めているソーシャルワーカーと、特別養護老人ホームに勤めているソーシャルワーカーとでは、求められる資質も異なってきます。


さて、広域に渡るソーシャルワーカーの業務ですが、この業務に携わるためには一体どのような資格や経験が必要になるのでしょうか?


私の事例も含めて見ていきましょう。

ソーシャルワーカーとして働くために



ソーシャルワーカーとして活躍する人の多くが、社会福祉士精神保健福祉士などの資格を取得しています。


ソーシャルワーカーの業務は業務独占(資格を持っていないとしてはいけない業務のこと)ではなく、名称独占(資格がなくてもできる広義の業務)ですので、これらの資格がなくとも、経験さえあればソーシャルワーカーとして雇い入れる、という職場もあります。


ただ、ソーシャルワーカーとして就職するご予定の方は、資格取得見込みまたは資格取得済みの方が明らかに面接において有利になります。


私の場合、社会福祉士受験資格が取得できる4年制大学に進学し、所定の単位と実習を経て、試験を受け合格して資格を得ました。もう10年近く前のことです。


ソーシャルワーカーとしての経験は今年で4年目。まだまだ経験は浅い方だと思っています。


就職、転職する際も社会福祉士の資格があることは大きな武器となりました。とはいえ、福岡県内ではまだまだ求人の数も質も高いとは言い難い状態ですが…この辺りについても適宜まとめていきたいと思います。

特に必要となる医療介護の知識とそれに関わる法律制度の理解



ソーシャルワーカーとして働く上で必須になってくるのが医療介護の専門知識それらにまつわる法律制度の理解です。


これに加え、僕の場合地元福岡にある医療介護福祉に関する施設やサービス、自治体の施策などについても理解が必要となります。


つまりは「情報が武器」というわけですね。そうは言っても、知っているだけではまだまだ二流三流で、その情報を駆使し、各所と連携してクライアントの課題を解決する、望みを叶えてこそ一流のソーシャルワーカーと言えます。


特に自治体によって医療福祉介護に関する独自の取り組みがあることが多く、幅広く深い知識が求められると言っていいでしょう。

ご挨拶の締めとして


のっけから長く書きすぎてしまいました。なるべく専門職の方だけに偏らず、一般の方が見ても分かりやすい情報配信に努めていきたいと思います。


なにぶん、まだ経験が浅い故、誤った情報を出してしまうこともあるかもしれません。


その時は是非、ブログ記事のコメント欄よりご指摘等頂ければと思います。


それでは今後とも、よろしくお願いいたします。