とあるソーシャルワーカーの相談業務奮闘日誌

福岡の施設に勤めるソーシャルワーカーの業務日誌です。医療、介護、福祉他、福岡の施策などについてもまとめていきます。

家族との連絡調整で押さえておきたい3つの心得

こんにちは、福岡のソーシャルワーカー♂です。福岡、寒いですね…施設内は温かいですが、デイの送迎時など外に出るとぐっと冷え込みます。


さてさて、最近めっきりブログ更新の頻度が高くなりました。理由は特にないんですが、ソーシャルワーカー同士の横のつながりも案外少ないですし、だったら積極的に情報だったりノウハウだったり愚痴だったり配信して、少しでも誰か様の役に立てればな、という意識がハッタリでも何でもなく高くなってきました。


なので(特に福岡県内で)ソーシャル、相談員として働いている方がいらっしゃったら、是非色んな情報配信してくださいね 笑 ボクも相談支援に関わる新しい情報やお役立ち情報常に求めています。ソーシャル・相談員に関わらず、介護福祉医療職の相談援助職に就く方にとって正しい情報こそ武器ですもんね!



というわけで、今回は今まで取り上げていなかった『家族との連絡調整』について述べていきたいと思います。


「利用者さんは全然やさしくて穏やかで問題ないんだけど家族がちょっと…」


っていうパターン、意外と多いですよね!


家族との連絡調整でお困りの方がいらっしゃいましたら、何かしらお手伝いになれると幸いです。今回はテーマを3つ決めて、家族との連絡調整の心得をまとめていきたいと思います。


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【目次】







心得1:すべてのトラブルの原因は導入時にある?

これはうちの施設長ともよくよくすりあわせている部分です。最初がいちばん肝心ということになります。


「これは施設の方で無料でヤッてくれっるって聞いたわよ!イマサラ何よ!」

認知症がひどくなってもずっと施設で見てくれるって入居時に聞いたんだけど、なんでグループホームなんて勧めてくるわけ?母はそんな状態じゃありません」


こんな押し問答、経験したことがあるワーカーさんもいるのではないでしょうか?



まだ入職して半年足らずのボクですが、上記の両方共、家族から言われたことがあります。しかもこれ、自分が言ってその罰をかぶるんなら納得いくんですが、前職の相談員がめちゃくちゃやってて、それの尻拭いをさせられているのでイライラしかしません 笑



ただ、家族はそう思ってしまっているのは事実。要は、入居時の対応や契約時に、できもしないこと・やりもしないことなどを安請負で「できますよ」なんていって後々困ってしまうパターンです。



これは相談員職に限らず、全職種に関してもいえることではないでしょうか?



安請負は絶対にダメ



特に見学時、入居時の説明のときに気を付けていることがひとつありまして、それは、「施設としてできないこと、対応不可なこと、施設(ボクの場合住宅型)が万能でないこと」をせつせつと伝えることです。


やりとりのさなか、「あ、このひと結構自分で言ったこと、こちらで伝えたこと忘れるな」と勘付いたら書面に残します。日付ももちろん書きますし、なんなら署名をいただくこともあります。署名って結構ポイントです。印鑑をおさなくとも、署名くらいであれば簡単にしてくれます。


要は、お互い話し合ってちゃんとその内容を理解しましたよ、という確認書のようなものですね。法的拘束力はもちろんありませんが、トラブルになったときなどに効力を発揮します。だって、自分の筆跡でサインしているんですから…笑


少し話がそれましたが、要は、導入時にしっかりとできること・できないこと・施設の決まりごとなどを伝えておくという、とっても基本的なことを徹底しましょう、っていう心得です。


心得2:電話することは目的じゃない


この業界、とにかく連絡手段はほとんどが電話。あとたまにFAXがあるくらい?それもあってか、情報伝達のスピードがとにかく遅いです。あと、電話することが目的化しちゃってるソーシャルさんとかもたまに見かけます。


電話することは手段であり、目的ではありません。目的は要件をどんな形でも正しく相手に伝えること


ご家族が忙しく働いている方で、日中ほとんど連絡が取れないなら、メールアドレスを聞いてもいいでしょう。メールのほうが記録にも残りますし、あちらもちょっとした合間時間に内容を確認することができます。


最近、電話ばかりすると「メールでお願いします」といってくださるご家族もいらっしゃいます。これ、個人的に大歓迎です。


電話は相手の時間を強制的に奪うツールです。「実際に声を聞きながらじゃないとうんぬんかんぬん…」なんて言ってる人は三流。大事なことは伝えること。時間の大切さを理解している人であれば「FAX送ったので確認お願いします」なんてアホらしい電話はしません。


その電話をしていた時、その人が集中して資料を作っていたらどうしますか?ぼくだったらかなり腹が立ちます。FAX着の返信をしている最中に「FAX送りました」なんて電話が来ると「今返送してんだよ!」なんて思っちゃいます。


もちろん、電話がダメと入っていません。相手の声を聞きながらではないとなかなか話ができない内容もありますから、そのあたりはうまく使い分けています。対利用者になれば、殆どが高齢者ですので電話になりますが、対家族になれば話は別です。


連絡ツールを電話のみに頼っているワーカーさん、少し対応を変えてみるのも手かもしれませんよ?





心得3:キーパーソンや連絡先、ひとつふたつで大丈夫?


病院、施設に限らずですが、どうしてもこの家族は連絡が繋がりにくい…電話の折り返しも無い…なんてことありますよね。うちのご利用者でも、何度連絡をしても留守電を残しても、平気で一週間後に連絡してくるご家族なども居ます。


通常のやり取りであれば問題ないのですが、これが急変して救急搬送された時などは困りますよね。家族が付き添わないと行けないパターン、入院誓約書なども基本施設職員であっても認められないこともありますし。


そうならないために、キーパーソン含め、ご家族の連絡先はなるべく多く控えておくようにしましょう。万が一の時は連絡することがあります、ということを導入時に伝えておくことも重要です。


うちの施設ではだいたい


  1. キーパーソンの連絡先
  1. キーパーソン配偶者の連絡先
  1. キーパーソン勤務先の連絡先
  1. (いれば)キーパーソンのお子様や兄姉など血族者


の連絡先までヒアリングしています。教えてくれない方もいますが、ほぼ9割方教えていただける印象です。


まとめ


というわけで、家族との連絡調整の際に重要な


1、導入時の対応をしっかりと
2、電話だけが連絡ツールではない
3、連絡先の確保


の3つを心得としてまとめました。色んなご意見があるかと思います、コメントなどいただけると飛んで喜びます^^



家族とのやりとりでも敬語って大事ですよね。利用者とのコミュニケーションにおける敬語は?


fukuokasocialworker.hatenablog.com







共同運営のお知らせとご挨拶。

初めまして(^^)

今後♂氏と共同でこのサイトを運営していくことになりました、

 

 

 

ソーシャルワーカーです(´ω`)

(そのまんますぎる)

 

 

 

♂氏とはざっくり言うと先輩後輩の関係、とだけ言っておきます。

よろしくお願い致します☆

 

 

 

 

職業は、老人保健施設の相談員をしています。

まだまだ経験が少なく、知識も少ない私ですが、経験が浅いからこその疑問や失敗談など、いい意味でまだ施設に染まりすぎていない私ならではの記事を書いていきたいと思います。

介護業界の方や相談員のお仲間とも繋がっていけると嬉しいです!

 

 

♂氏のようにスムーズにネットを使いこなせていないので、読みにくさや不自然さを感じるかもしれませんが、

その内慣れてバンバン使いこなす予定ですので、今は大目にみてください☆(´ω`)えへへ

 

 

マイペースに記事をあげていきたいと思いますがとりあえず今夜は寝ます←

なぜならば!!

明日はデイケア送迎業務が盛り沢山なので!!(^q^)!!ヒェー

安全第一に、睡眠を優先します。笑

おやすみなさい(-_-)zzz

 

 

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【思ったよりあった】就職半年で●●万円 冬のボーナスが出ました!【施設相談員】

こんばんは、一日2記事目というなかなかのペースで更新しています、福岡のソーシャルワーカー♂です。


Twitterの方で名乗りが「♂」になったので、はてなブログでも統一してこのペンネームで今後行きたいと思います。さようなら「ラフ」ペンネーム笑


さてさて、今日は年末らしく、冬のボーナスについて書いていきたいと思います!


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ちなみにぼくは30代男性。就職してまだ半年程度ですが、


思ったより冬のボーナスが出ていました¥


なぜか福祉や介護の世界ではお金稼ぎが悪みたいな空気感ありますがそんなこともちろんありません。
専門性を磨き、利用者や家族に対してしっかりとサービスを提供できればその対価を得て当然。


なかなか頑張りを数値化しにくい相談員業務でありますが…とかなんとか前置きはいいから「いくらボーナスもらったかサッサ教えろ」ってところですかね。


というわけで、さっそく半年勤務のソーシャルワーカー♂の冬のボーナス大公開です!!








【目次】

結論、もらった冬ボーナスの価格は●●万円!


「一年目は寸志程度だよ」と他の職員さんに伺っていました。ですので、まああっても10万円くらいかなあ、と見込んでいたのですがそれが結構な誤算!しかも嬉しい方の!


というわけで、今年ソーシャルワーカー♂がもらった冬のボーナスの額は







20万円





となります!



まあ、少ないっすけど、ないよりいいですよね 笑


この業界で相談員職が給料安いなんてわかりきった前提ではじめた仕事ですので全然だいじょうぶ。


でもまあ、一年目でこれは結構多い方かななんて思っています。知人の施設相談員は、一年目の冬のボーナス2万円だったそうですから。


ソーシャルワーカー、相談員の給料ってどれくらいまで上がる?


さてさて、ココで気になるのがソーシャルワーカー、相談員の給料、賞与の将来性です。


ボクも一応結婚していますしこどももいる立場です。生活するのにそんなに苦労はしていませんが、まあ給料等は高いに越したことはありません。


あくまでぼくが知っている範囲内ではありますが、ソーシャルワーカーとしてある程度の給料(年収500万円以上)取ろうと思ったら下記のような現場が良さそうです。



  • 総合病院医療連携室管理職
  • 大手株式会社運営の有料系相談員管理職

この2つ以外は年収250万円から350万円ほどが関の山ではないでしょうか?



ソーシャルワーカーの年収に関してはこちらにも記事をまとめていますので是非ご参考に。



fukuokasocialworker.hatenablog.com



その他ソーシャルワーカー・相談員の年収に関わる記事を2つ載せておきます。


heikinnenshu.jp


honne.biz




全然余談ですが「ソーシャルワーカー年収」の検索でなんとこのソーシャルワーカーの相談業務奮闘日誌の記事が2ページ目にきているではありませんか!なのにこのアクセス数!ニーズの低さが 笑


給料を上げるためには?


これは病院や施設の方針などによって変わるかもしれませんが、組織の中で評価を上げるとなると、やはり明確に何か変えた、数字が変わったなどの実績が必要となるでしょう。例えば、無理矢理営業にいかされていたとしても、その数字が上がればもちろん給料ボーナスアップの査定に響くでしょうし、後任の指導育成などもポイントになるはず。


あとは、いかにスムーズに入退去調整ができるかなどが判断基準でしょうか。上司がポンコツだったらなかなか評価も上がらないかもしれませんが… 笑


なかなか直接的な評価に繋がりにくいのがつらいところですが、同志のみなさん、がんばりましょう…!!


というわけで、なんのとりとめもありませんがこのあたりでシメたいと思います。それでは。



あわせて読んでいただきたい記事


fukuokasocialworker.hatenablog.com
▲みんな大好きお金の話!こちらの記事では気になるソーシャルワーカー・相談員の年収についてまとめています。








「あたしゃ施設なんか入らん!」施設入居拒否のご利用者をうまくなだめる2つのコツ

こんにちは、福岡でソーシャルワーカーやってます、ラフです。


今日の福岡、寒いですね…最高気温7度
利用者さんはもちろん、スタッフも風邪等引かないように気をつけないとです。


十分な休息と栄養、そして加湿!これにつきますね。あなたの施設では加湿ちゃんとできてますか?


さて、今回の記事では、特養、老健、有料ホーム、グループホームなどの入居系施設でスーパーあるあるな「入居拒否」とそのなだめ方のコツを2つ、紹介していきたいと思います。





【目次】


施設に対する拒否感は誰にでもある?


居ますよね〜、病院や居宅から紹介があったはいいものの「ご本人、施設拒否がなかなか強くて…」といった問い合わせ。


でもこの気持ち、わからなくもありません。特に、福祉や介護がまだ充実しておらず、高齢者は家族が見て当然的な時流に生きてきた人は尚更のことです。


中には、施設に入居すること自体が恥である、といった風に強く考えている方もいらっしゃいます。


さて、ボクは住宅型の有料老人ホームに勤めているわけですが、こういった施設拒否の強いご利用者を2名、うまく入居させるまでにこぎつけたことがあります。


その時に使ったコツを2つ、ご紹介しますね。

施設拒否の方をなだめるコツ1:「マンション」という単語を多用する


嘘みたいな話ですが事実です。包括も介入しているレベルで認知面、精神面で問題があった方でした。


居宅から紹介があり、ご本人宅へ訪問。笑顔が印象的なおばあちゃんだったのですが、名刺を渡すと態度が一変。


同席されて居たご家族に対して「あたしゃ施設なんか絶対入らんケェな!」とご立腹されて居ました。


名刺に書いていた「老人ホーム」という言葉に引っかかったようです。


そこで少し言い方を変えました。


「すいません、◯◯さん、それ実は昔の名刺で、今の名刺には『高齢者専用マンション』って書いてあるんですよ」


と咄嗟に切り出します。


はじめは少しキョトンとされていましたが、同席の家族、ケアマネもすぐに察してくれて、すかさず援護射撃。


「そうそう、ここは老人ホームやなくてマンションなんよ。やから、引っ越しすると思って。いやになったら戻ってきてもいいし、老人ホームみたいに閉じ込められることないけん!」


本当に言葉の綾みたいなものですが、

介護施設・老人ホーム

高齢者専用マンション


と言い換えるだけでもずいぶん反応変わることがあります。施設拒否の方でお困りのワーカーさんいらっしゃいましたら是非活用されてみてください。

施設拒否の方をなだめるコツ2:閉じ込めない・外出できる旨をしっかり説明


やっぱり昔の人って、介護施設、老人ホームと聞くと ずっと閉じ込められてしまう恐怖感を多かれ少なかれ持たれているようです。


介護保険が始まる前は契約でなく措置でしたから、そういうイメージを持たれていてもしょうがないかもしれませんね。


ちなみにウチは住宅型で、デイサービス・デイケア利用されることが多いです。なので、外出の機会にも恵まれています。


自費サービスでの外出・お散歩、訪問介護での買い物同行なんかもできますしね(^^)


まとめ


簡単にまとめましたが、施設入居拒否が強い方がいらしたら

  1. 高齢者マンションと言い方を変えてみる
  2. 施設に閉じ込めない旨を伝える


以上2点是非試してみてください。2の閉じ込めないについては、特養、老健、介護付き有料老人ホーム、グループホームの場合なかなか難しいところもあるかもしれませんが、季節のレクなどで外出する機会があるならその話もできますよね。


どうしても外出希望が強い場合は、住宅型や高専賃を検討されてみるのもいいかもしれません。


というわけで、今日はこの辺りで。







どんな利用者を入居させても文句しか言ってこないスタッフたちへ告ぐ

こんにちは、福岡でソーシャルワーカーしてます、ラフです。


本題に入る前にお知らせ。今後、このブログの運用を2人体制にしていきます。


寄稿してくれるのはとある老健にお勤めの女の子。ちょっとした縁があって、今後記事書いてもらうようになりました。


老健とか大変そう。だって基本3ヶ月で入れ替えですよね?ウチは有料なので、長い方は2年も3年もご入居されてますから。


老健のソーシャルならではの記事に期待しようと思いますが、ハードルあげると可哀想なのであまり期待しないようにします 笑


というわけで本題です。


今回は、ソーシャルや相談員であれば必ず一度は経験するであろう現場スタッフとの確執についてです。


ウチの施設は比較的仲が良いのですが、でもそれがサービスの質につながっているかというと甚(はなは)だ疑問。


がんばって営業して面談してようやく入居になって稼働も確保してホッと一息…なんて思ってるのもどこ吹く風、入居した途端に現場スタッフからクレームの嵐…なんてこともなくはありません。


愚痴も入りますが、そんな現場とソーシャル・相談員の情熱と冷静の間についてつらつら書いていきます。


新規入居は現場を忙しくさせるだけのもの


持論なので一般論ではないものとしてお聞きください。ボクは、新規入居者の獲得は「いたずらに現場を忙しくさせるだけの行為」と割り切っています。


だってお客さん選べませんもん 笑 上からは「稼働を上げろ」と小突かれ、現場からは「なんでこんな人入れたの!?」と文句言われ、ウルセェじゃあてめーら自分で営業いってどれだけ新規とるの大変か味わってこいや!!なんて言いたくなります。


どれだけ穏やかな利用者さん入れてもだいたいなんか言われますね。もう慣れましたけど、まあ、利用者の人数が多ければ多いほど現場は忙しくなりますし、入居者数が多いからといってインセンティブが出る施設なんて奇跡に近いです。


つまりは、利用者が20人であろうが50人であろうが、給料変わらない環境にいるわけなので、そんなダラけマインドになっても仕方ないなと思うわけです。


ちなみに断っておきますが、営業して新規とろうがどれだけ稼働あげようが、ボクも一切インセンティブありません 笑 そこをどうにか変えるなんて情熱もありませんし、そうでないところで副収入得てるので全く問題ナッシン。


ちょいと話を戻して、あくまでボクの中ではそういうロジカルで新規入居は嫌がられるものと理解しています。ごく稀に、喜んでくれる現場のスタッフさんも居ますけど、その確率は2パーセントくらいが関の山でしょう。



やっぱり大事な事前アセスメント


例えばこれが、ソーシャル相談員が怠け切ってロクに情報も渡さず、新規入居で現場を混乱させているんならわかります。


でも、そうじゃないのに文句ばかり垂れられても、じゃあお前の仕事はなんなんだよ?とすら思ってしまいますよね。


こういった現場との軋轢(あつれき)を少しでも減らすために、やっぱりアセスメントはしっかりと行うべきですし、それを正しく現場に浸透させるのも大事な仕事です。


よくある「こんなこと聞いてない!」「いや、言いましたよ!」なんていう押し問答が発生するくらいではソーシャル相談員として二流と考えています。


人は、自分に都合のいいように物事を解釈する(と思っています)ので、相手の腹に落ち込んでようやく情報共有であると考えます。

文句しか言わないおばさんは多い


もうこれはどうしようもないです。


自分のこと、自分が楽する方法ばかりしか考えていないおばさんは沢山います。


変える元気もありませんし、必要もありません。そんな情熱が湧きません。「向上心」という言葉を教えてあげたいぐらいありますが、無駄なのでそんなことしません。別で己を磨きます。


っていうくらいもう諦めモードですね 笑 もっとお互い高め合って、利用者さんやご家族に心の底から喜んでいただけるサービスを提供したい気持ちはあります。んが、まあ、無理です、残念ながら。


これは働いててツライとこですね。どこにやりがい持っていったらいいのやら。

強引にまとめ


愚痴ばかりになりそうなのでこの辺りでやめます。







入居前のアセスメントはどれくらいやるべき?実は感染症持ちだった利用者が入居してきたときの恐怖

こんばんは、福岡でソーシャルワーカーしています、♂です。
さて、先日業務を行う中でなかなかの面白い事態が起きたのでご紹介します。



結論から言いますと、ドクター、看護師、フェイスシート、病院の看護サマリー、診療情報提供書(紹介状)、担当ケアマネにひとしきり情報得たのに、
まさかの疥癬感染利用者だったという話です。なかなかエグいでしょう 笑

では、コトの顛末とその対策、現状をご紹介していきたいと思います。
病院、特養、老健、有料老人ホーム、その他デイサービスなど、どこの介護施設医療機関に所属していても起きうる話です。
是非ご参考にされてみてください。

なぜ疥癬ほどの強烈な感染症に気がつけなかったのか

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新規利用者の入居。病院であれば入院ですね。なかなかのイベントです。
出入りの激しい急性期や老健の場合慣れっこかもしれませんが、居室数50ほどの小規模ホームなどの場合、月にそう何度も起きるものではありません。

ソーシャルワーカーとして新規入居者の調整も大事な仕事。
ボクのように、なぜか営業も兼務されている方も多いかと思いますが、まあそれはまた別の記事で書きます 笑

新規の相談があった時点で、こういった流れで入居になるケースが多いでしょう。

病院や家族、包括、民生委員などからの入居相談

施設病院の空き状況と照らし合わせ

★情報収集(担当者やドクター、ソーシャルなどから)

施設での入居検討(うちの施設ではソーシャル、施設長、介護スタッフ、看護スタッフですり合わせを行います)

入居可と判断したら日程を調整して入居

特に重要なのが★をつけた「情報収集」。
一般の方なのか生活保護受給の方なのか、介護度はいくつか、病状はどうか、生活歴はどうか、介護者はどうか、経済力はどうか…
などなど、色んなことをヒアリングしていきます。

うちの施設では、入居可否の判断の精度をあげるために、必ずソーシャルと看護師とで入居前の面談を行うようにしています。
その情報を元に、さらに施設長が最終決定を行う感じですね。

ここまで伏線を張っていたのに、なぜ疥癬の患者が疥癬とわからない状態で入居してきたのか、どうやって疥癬と気づけたのかをまとめていきます。


皮膚科もある総合病院なのに気づけなかった疥癬と、協力医療先皮膚科ドクターのグッジョブにより明らかになった疥癬

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今回疥癬のまま入居してきたご利用者さんをAさんとします。
年齢は70代半ばの男性。生活保護受給中で要支援の方でした。透析を受けられていましたがなんとか受け入れることに。
金銭管理等はご家族。総合病院入院中でしたが、ご自宅での生活に不安があるということで有料老人ホームにご入居、という運びとなりました。

相談してきたのは居宅さんです。
以前からお付き合いのところで安心して入居前のヒアリングを進めていました。
フェイスシートもいただき、入院中病院の看護師さんからも病状等にしっかりと申し送りを受けます。
もちろん、この時点でひとことも「疥癬」なんて出てきていません。だって、主治医でさえ、疥癬って知らなかったんですからw

無事に施設長の許可もいただき入居の運びとなります。
いつも利用している引越し業者さんが家具を搬入し、Aさんを居室へ案内。
性格も穏やかな方で特に問題なく入居生活がスタートしました。

入居して2週間経ったときのことです。
Aさんから「背中が痒い」と訴えがありました。
もともと掻痒感があるとの情報頂いておりましたが、透析を受けていることもあり、それによる掻痒感であろう、ということが病院の判断。

それがまさかの疥癬だったんですね。
入居後、ボクがいる施設の協力医療先皮膚科に受診に行った際、ドクターがとにかく丁寧に診察を行ってくれました。
手足指先、鼠径部、脇など、あらゆるところの皮膚を採取して検査。
その結果、疥癬であることが判明したのです。

ぶっちゃけます。

前の病院のドクター、看護師、ケアマネ、なにやってたの!?

って話ですよ!

たまたまこちらで皮膚科受診したからよかったものの、これ受診せずにそのままだったら透析室の患者さんはもちろん、スタッフさん、デイサービスの利用者さん、スタッフさんに疥癬うつってたかもしれないんですよ!

まだ、角化の方の疥癬じゃなかったのでよかった(よくはない)ですが、本当に衝撃でした。

透析があるからの掻痒感という一般認識を疑う

今回、ある意味いい勉強になりました。
生保の方で、一人暮らしで、掻痒感、というキーワードが出てきた時、透析によるかゆみというあるあるに惑わされて「疥癬」なんて思いもしなかったんです。
それはボクも含め、ずっとかかっていた病院、関わっていた介護のプロの方々も同じことでしょう。

大事なことは、たとえドクターから、看護師さんからの情報であっても、本人の現在の状態を見て鵜呑みにしない、ということかもしれません。
かなり無理ありますけどね 笑

まとめ

ということで、今回はなかなかキモを冷やした入居対応となりました。
今後、新しく施設病院に入院入居される方で、体痒がっている方がいたら、例え主治医が看護師が「感染症ではない」と言おうが、一応疑ってみるという勇気と視点があなた自身とあなたの所属する施設、スタッフを守ることになるかもしれません。
なによりそれがご本人や家族のためにもなります。
猜疑心を持ちすぎるのもなかなか問題ですが、持っていることに越したことはない、なかなか世知辛い商売なのかもしれませんね、相談員とかソーシャルワーカーとかって。


この記事とあわせて読みたい記事


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話が全く通じない??認知症と相談支援

こんばんは、三連休も中日を超えました、福岡でソーシャルワーカーしてます♂です。

わたしも世間と同じく三連休をいただいています。でも、施設には変わらずケアが必要となるご入居者がいますので、介護・看護・厨房スタッフは頑張って働いてくださっています、本当にありがたいことです。

余談になりますが、ソーシャルワーカーは土日祝休みなことが多いですよね。

さて、今回の記事ですが、ソーシャルさんにとどまらず多くの看護・介護職の方がぶつかるであろう『認知症患者様とのコミュニケーション』について考えていきたいと思います。

あくまでアプローチの視点は相談援助。看護・介護の目線ではありませんので、その辺り悪しからずご覧ください。




認知症患者と相談支援



こんな言い方するのはアレですが、相談援助の現場で対認知症のクライアントさんの支援となった場合、かなり難儀になることが多いです。

とにかくコミュニケーションがうまく取れない!!

うまく取れたと思いきや、5分後にはすっかり何も忘れてしまっている。こんなことざらにあります。

いくら記録にとったって署名をもらったってどこ吹く風。でも仕方ないんです、本人に悪気はなく、病気がそうさせているだけなんですから。

そこで重要になってくるのがキーパーソンの存在。お子様、ご兄弟姉妹、ご親戚、中には友人や宗教関連の方など様々です。

ご本人のことをよく知り、ご本人に変わり意思決定をしてくれる非常に大切な人物となります。

本人の意向はもちろんですが、認知症の方の多くが正常な判断ができない状態にあります。施設都合、支援員都合で解釈するのではなく、必ずキーパーソンを含め相談支援を進めていきましょう。


身寄りのいない認知症患者と社会資源


さて、認知症の方の中には天涯孤独な方ももちろんいらっしゃいます。先日の記事で公開した、生活保護受給中の方などに多い現象です。


医療費も介護サービスも全部タダ!生活保護に感じるむずがゆさ - とあるソーシャルワーカーの相談業務奮闘日誌


その場合、支援員は何を基準に相談援助を行えばよいのでしょうか?それにはいくつかの選択肢があります。あくまで選択肢です、答えではありません。


■施設でご本人の意思決定をする場合

何かしらの都合で成年後見制度が使えない方もいらっしゃいます。まずはこういった制度の活用に動くのが基本ですが、できない場合はやむなく施設での判断ということになることもあるでしょう。

その場合、誰が最終責任を負うのかを明確にしておく必要があります。基本的に病院であれば院長や医療連携室長などがそれにあたるでしょう。施設なら施設長ですね。

いちソーシャルワーカーがそこまでの重責を負うことは考えにくいです。

施設側での判断決定が出た場合、もちろん生活保護課のケースワーカーにもその旨を伝えます。

■法的なサービス(成年後見人)を使う場合

一般的には成年後見制度を活用することが多くなります。弁護士、司法書士が請け負うことが多く、平均して月額1万円〜3万円程度の費用で請け負ってくれるケースが多いです。ご本人の経済状況とも相談しながら決めていくべきでしょう。

基本的に生活保護受給中の方の場合もこれら費用はかかりますので、生活保護を受けながら成年後見制度を使うということは現実的ではありません。一部利用している人もいるようではありますが…

生活保護を受けておらず、ご自身の年金等で支払いができる場合、成年後見制度の活用が無難でしょう。後見人は家庭裁判所にて選出されることになります。


意外と使える?社協のサービス


こういった認知症の方のサポートの一環として案外使える(?)のが社協、いわゆる社会福祉協議会です。半民反官という板挟みな立場にある組織ですが、認知症の方のサポートに力を入れているところが多くあります。

例えば福岡市の場合、社協でこのようなサービスが用意されています。

これは非常に便利です。年間たったの3,000円で金銭管理等してもらえるのですから…詳しくは公式ホームページをご覧ください。

福岡市社会福祉協議会/事業・サービス案内/日常生活自立支援事業

まとめ


認知症を持つ方のサポートのキモとなるのは、コミュニケーション能力はもちろんのことですが、どこまで的確に社会資源を理解し活用できるかの調整能力にあるといってもいいかもしれません。

福岡市でもっと、認知症の方に対する支援が充実することを切に望みます。